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本稿は引用表現「との」と「という」、「とのことだ」と「ということだ」を比較することによって「との」、「とのことだ」の構文的特徴と意味機能を明らかにすることを目指した。本稿での調査によると、「との」に繋がる連体修飾節の終止形「-だ」は南(2010)では省略されても意味解釈は同じとされているが、本稿での調査の結果、終止形「-だ」が入ると、伝聞の機能を更に強くし、「との」に前接する連体修飾節を強調することが分かった。また、「との」、「とのことだ」は引用の中でも伝聞の機能のみを果たしているので「という」「ということだ」より使われる範囲が狭く、尚、「との」、「とのことだ」は発話者が発話する内容が他人(第3者)から得た情報であることを明らかにし、自分の関与を最小限に留める意味機能を持っている。つまり、第3者の考えや発話をできるだけ自分と切り離して地の文のまま伝えようとするということだ。本稿では以上の考察から「との」を「という」より客観化が進んだ伝聞表現と見做し、話し手の情報(伝えようとする)への関与度という面から「という」、「との」「-だとの」を以下のように並べた。-「という」、「との」の情報への関与度-Ⅰ)「という」>「との」>「-だとの」そしてこれまでの先行研究では「との」に繋がる被修飾名は「発話名詞」、「思考名詞」、一部の「コトの名詞」が繋がるとしたが、一部の「相対性の名詞」にも繋がることが分かった。最後に「との」に対照される韓国語引用表現は「-고/라고 하는」より、「는/라는」がスムーズに対照できるが「とのことだ」は「-고/라고 하다」、「-고/라고」以外に、「- 는/라는데(요)」が対照され、他人から聞いた話であることを強調することもできると思われる。
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