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논문 기본 정보

자료유형
학술저널
저자정보
(한국외국어대학교)
저널정보
한국일어일문학회 일어일문학연구 일어일문학연구 제70권 제2호
발행연도
수록면
283 - 304 (22page)

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「わび」で代表される茶道の美意識の中には、「数寄」というもう一つの美意識がある。中世以前からの美意識であった数寄は日本中世文学の中で中世の風流を代表する美意識として位置づけられている。「数寄」は中世後半になると、社会全般に流行しはじめた茶の湯のなかに使われるようになった。「数寄」という美意識は茶の湯に特定されるようになり、茶の湯の別称ともなったのである。和歌や連歌などの歌道の中の美意識であった「数寄」はどのような流れによって茶道の中に使われるようになったのであろうか。その背景として、まず外面的に連歌からの影響があげられる。連歌会と茶寄合は、参加する人数が複数であり、寄合った人々がなんらかの形でその「過程」にかかわるという寄合性をもって、会所という共通の場で開かれている。このような共通性によって連歌と茶の湯の交流はますます盛んになり新興の芸道である茶の湯は連歌から学ぶところが大きかっただろう。内面的に宗教的にみた場合、歌道、茶道ともに仏道の中で行われている。また、「数寄」が歌道から茶道に流れた背景には「数寄」の性質である執着が大きな役割を果たしている。歌道の和歌․連歌にたいする並々ならぬ執着は、茶の湯の茶道具、唐物や名物にたいする並々ならぬ愛着、執着として展開されていった。このような要因で「数寄」は歌道から茶道へ取り入れられたのだと思う。 茶道に取り入れられた「数寄」は「わび」と結びついて「わびすき」という用語で使われた。素朴さ、不足の美などの意味の「わび」と結びついた「わびすき」は、「わび」または「わびちゃ」と同じ意味で使われるが、この「わびすき」は茶道具の所有に価値をおいている。「わびすき」の「無一物」というのは、はじめから何も持たぬ「無一物」でなく唐物を媒介にし、しかも伝統の有に拘束されぬところで、成立する「無一物」なのである。「わびすき」は経済的な基盤のうえに執着という「数寄」の意味が共に含まれていたのではないかと思う。「わび」と「数寄」は用語の結語だけでなく、「数寄」という美意識の意味を生かしたのではないだろうか。「数寄」が茶の湯の別称として使われていたとしても、単に茶の湯の別称としてだけでなく執着という意味も「数寄」の中に含まれていたと考えられる。茶道のなかの「数寄」の意味は以前の意味とは違うがその本然の執着という性質は続けられていると考えられる。
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