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이용수
초록· 키워드
「白峰」での王道論爭は、孟子の革命思想が論じられている点で、より重要な意味をもつであろう。この王道論爭で、まず注目したいところは、<そも保元の御謀叛は天の神の教え給ふことわりにも違はじとておぼし立せ給ふか。又みづからの人慾より計策り給ふか>などの、崇德院に向けての、西行の言辞である。このような西行の言葉つきは、自分の元の主君である崇德院への言辞だとするには、あまりにも詰問調である。まさに、この一篇に表出されている崇德院の位相は、孟子の革命理論にみられる<一夫>、それ自体である。周知のように、孟子の革命思想は、彼の王道政治哲學をその基にする。孟子の革命理論によると、<紂>のような暴君はもはや天子の資格を失った、<一夫>にすぎない。<臣として君を弑すといふべからず。仁を賊み義を賊む、一夫の紂を誅するなり>という、西行が引用した孟子の文句は、まさに、あの理論の核心であるというべきであろう。從來の「白峰」の硏究で、孟子の革命思想は否定的に捉えられてきた。しかし、「口賢しきをしへ」といって、『孟子』の輸入すら拒まれる嚴重な時代狀況の中で、西行が堂々と孟子の革命思想の核心を崇德院(または読者)に簡潔明瞭に伝えたという事実を見逃してはならないであろう。確かにこの一篇には、保元の乱・崇德院・孟子の革命思想という三要所が繋がれていて、これらを見つめる當代の大知識人、西行の厳しい視線が存在する。興味ぶかいのは、争乱・争乱の責任者・革命的要素という上記の三要所が、『雨月物語』の大尾である、「貧福論」にも見られるという事實である。<乱世、豊臣秀吉、新時代の到来を豫告する「八字句」>という、三要所がそれである。『雨月物語』の両端に位置する「白峰」と「貧福論」での、このような共通性を考えるとき、この一篇の王道論爭で唯一に表面化している孟子の革命思想こそ、注目すべき、「白峰」の代表的思想の一つといっても過言ではないであろう。
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